結びビト~炭職人近藤寿幸さんが伝える、土佐備長炭に宿る伝統の輝きと技

「結びビト」炭職人 近藤 寿幸さんから学ぶ、土佐備長炭の伝統と技
高知県を代表する産業の一つであり日本三大備長炭にも数えられる「土佐備長炭」。硬く焼き締めるため火持ちが良く、食材を美味しく調理するため、名だたる飲食店でも使用される高品質の炭です。高知県の備長炭の生産量は日本でもトップクラスであり、地域資源を活かした産業の振興と環境保全に大きな役割を担っています。
今回は安芸市で唯一「土佐備長炭」の生産を行っている炭職人、近藤 寿幸(こんどう としゆき)さんを結びビトに迎え、製造過程から窯の構造、特性や使い道まで多岐にわたって「土佐備長炭」を学ぶ機会を提供します。プログラムの最後にはホテルに戻り、土佐備長炭を使って焼く特製ピザを実食するなど、学びと楽しさを体験いただける内容です
【プログラム概要】
◆予約期間 2025年4月23日(水)~
◆実施日 2025年5月23日(金) 9:30~14:00
※毎月1回の開催を予定しています。
※次回以降の開催は公式ウェブサイトでご案内します。
※2025年7月、8月は開催予定無し。
◆実施時間 窯元見学・体験 9:30~11:00、ランチ 12:30~14:00
◆人数 4名~8名
◆対象年齢 小学生以上
◆料金 ¥11,000/1名(税込)
◆体験に含まれる内容
・窯元見学
・窯元体験
・ランチ
◆備考
・オールインクルーシブでの宿泊の予約、料金は別途必要です。状況により内容が変更になる場合があります。
・窯元まではお客様ご自身でご移動いただきます。
・天候により中止となる場合がございます。
・未成年の方は保護者同伴のご参加をお願いいたします。
・作業体験がございますので、汚れが気にならない服装、歩きやすい靴の着用をお勧めします。
・申込期限はプログラム開催の1週間前とさせていただきます。
・キャンセル料:3日前~当日100% (天候による中止はキャンセル料は発生しません。)
「結びビト」プロフィール

炭職人 近藤 寿幸(こんどう としゆき)さん
元支援学校の教師というバッググラウンドを持つ。障害者就労の場所を作りたいという気持ちを持つ中で、地域産業の土佐備長炭の様々な作業工程を知り「障害があっても一緒に作業をすれば雇用を創出できるのではないか」と可能性を見出す。
室戸市の炭焼き職人に弟子入りし、2015年から安芸市の窯元を引き継ぎ開業。安芸市で唯一土佐備長炭を生産する。
自分が作った土佐備長炭で調理した食事を美味しく感じる瞬間にやりがいを感じ、窯の熱を冷まさないよう365日、火を燃やし続けている。一本の炭で繋がる人と人が大きな「和」になることを願う。
【プログラムのポイント】
1.土佐備長炭でローストしたコーヒーを味わいながら、備長炭の特徴や歴史を知る
高級料亭の料理人が取り扱うプロ仕様の炭というイメージを持たれてる「備長炭」の起源から高知県の産業となるまでの歴史、そして食材をおいしく焼き上げるその特徴について、教鞭を取られていたバッググラウンドをお持ちの近藤さんが分かりやすく説明します。
土佐備長炭で焙煎された豆を使って、近藤さんが心を込めて淹れる香り高いコーヒーを片手に土佐備長炭についてより深く知ることができます。
2.伝統技法で手作りされた、普段見ることができない窯の内部を見学
ホテルの隣町である安芸市に位置する唯一の窯元は、森に囲まれた静かな場所に佇んでいます。工房内の窯は地盤から天井まで、すべて近藤さんが高知の伝統技法に忠実に手作りしたものです。赤々と燃える窯の内部はもちろん、赤土で作られた二重天井や、その上にある原木補充用の空き口なども説明を聞きながら見学できます。
現在製造途中のもう一つの窯も見学可能で、普段見ることができない窯の中に入り、どのように原木がくべられるのかを学びます。
3.備長炭の製造工程を知り、炭作りを体験する
窯元の見学を終えた後は、その日に行われている作業を実際に体験するか、または土佐備長炭の着火方法についてレクチャーを受けることができます。
耐熱マスクと軍手を着用し窯の中から赤く光る備長炭を取り出す窯出しや、原木の窯くべ、炭が出来上がったあとの切断‧箱詰めなど、土佐備長炭がどのような工程を経て完成するかを体験できます。窯元のメンバーのみで行われる備長炭の14の製造工程を知ることができる貴重な機会です。
また備長炭を燃やす際に起こる爆跳(ばくちょう)を防ぎ、スムーズに着火するためのコツがあります。そのコツをレクチャーしてもらいながら、土佐備長炭の着火を一から体験できます。備長炭に興味を持ち、キャンプやバーベキューで使ってみたいと考えている方にとって、うってつけの学びの場をご提供いたします。(実際の作業内容により当日の体験内容が決まります)
4. 土佐備長炭×地元食材で地元産業と職人で生み出した土佐の味を体験
土佐備長炭について学んだ後はホテルに戻り、プールサイドでランチタイム。開放的な空間で高知県産の野菜の炭火焼やピザをお楽しみいただけます。
「土佐備長炭で焼く素材で最も美味しさを引き出せるのは野菜」という近藤さんの言葉の通り、炭火焼は水蒸気を発生せず余分な水分を食材に与えないため、濃厚な味わいの焼き上がりになります。素材本来の美味しさをダイレクトにお楽しみください。
さらに、アレンジメニューとして、地元の野菜やハムを使用したホテル特製ピザをご用意。スタッフが手作りしたピザ窯で土佐備長炭を使って焼き上げるピザには、旬の野菜をたっぷりトッピング。炭火で香ばしく焼き上げられたパリッとしたピザ生地と高知県産のフレッシュな野菜との絶妙なコラボレーションが楽しめます。その他、芸西村の100年フードでもある白玉糖とバナナを使ったスッキリした甘さが特徴のデザートピザもご用意します。土佐備長炭で焼き上げる土佐の味を存分にご堪能ください。
2泊3日滞在一例
1日目

11:00 北川村「モネの庭」マルモッタン
13:30 シーハウスで土佐湾を眺めながらランチ
16:00 チェックインとラウンジでほっと一息

18:30 夕食
20:30 よさこい温泉
22:00 温泉ラウンジでゆっくり
2日目

07:30 朝食
09:30 結びビト~土佐備長炭 工房見学 & 作業体験
11:00 安芸市内観光
12:30 ホテルにて 土佐備長炭 ランチタイム

15:00 県立牧野植物園
18:00 夕食
21:00 ラウンジで土佐酒の飲み比べ (詳細はこちら)
3日目

07:00 朝食
09:00 温泉に浸る
10:30 チェックアウト

11:00 龍河洞冒険
15:00 やなせたかしさんのゆかりの地探訪 (詳細は下記リンクより)
香美市立やなせたかし記念館
大川上美良布神社など
※上記の滞在一例はイメージです。各施設の営業時間などについては事前にご確認ください。
「結びビトとは」
日本各地の都市部や観光中心地を「母屋(おもや)」、その一歩先のまだあまり知られていない美しい地域を「離れ(はなれ)」と捉えると、「メルキュール高知土佐」は、「はなれ」といえる地域に建つホテルです。「#はなれ旅」は、自然豊かな絶景や地域に根付く伝統や文化、地元の人々との触れ合いなどを楽しむ旅のスタイルです。この「#はなれ旅」の楽しみ方のひとつとして、オリジナル体験プログラム「結びビト」を展開しています。このプログラムでは、その地域に精通し伝統や文化を守り続けている方々を「結びビト」と呼んでおり、お客様とその地域を結びつける役割を担います。これまでに大分県の「源泉ハンター(グランドメルキュール別府湾リゾート&スパ)」、兵庫県の「塩職人(グランドメルキュール淡路島リゾート&スパ)」、奈良県の「伝統的酒造り(グランドメルキュール奈良橿原)」など、各ホテルでプログラムを展開してまいりましたが、今回は高知県で初の「結びビト」プログラムを開始します。
※「#はなれ旅」について:https://accor-resorts-japan.jp/hanaretabi/